日本の岩盤

趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)』 浅野 智彦著を読んだ。また、ほぼ同時期に、東京新聞で、ドイツ人の誰かが、ドイツでは福島事故のあとすぐ、政治決定として脱原発が決まったが、日本ではそうなっていない、政治的決定だけなのにとぼやいているのを読んだ。

さらに母が、ustreamかyoutubeで、脱原発デモに右翼の街宣車が罵詈雑言を浴びせる映像を見て、右翼は怖いなどと言っているのを見、さらには、近所の家の壁から公明党のポスターがはがれそうになっているのも見て、思ったことがある。

まともなこと(ちょっと賢くて、グリーンで、世界がよくなりそうな、長期的視点に立った政策や提言)がなぜ、この日本で、大きなグルーブとして政治的に盛り上がらないのか。

それは、そういうまともな政策を支持する人々が選挙に縁遠いからだ。

で、選挙に縁があって、たとえば熱心に投票行動する人たちというのは、どういう人たちかというと、思いつきで上げるけれどもつぎのような人々ではなかろうか?

・大企業
・高齢者(おもに自民党、子ども手当に反対するなど象徴するが日本の教育福祉の構造を著しく高齢者に有利なように歪めた)
・共産党
・大企業労働組合組合員(民主党=特に電機労連がでかいので、原発を止められない)
・自営業者(おもに自民党)
・大宗教信者(もちろん公明党)
・一次産業従事者(おもに自民党)

これらは、湯浅氏が指摘する日本の「岩盤」である。

私とて、いくら政治に意見があっても選挙に行く気が起こらない。それで何かあったり、統計資料などで今の政策に怒りをおぼえても、どうしようもない。(どうせ自分がやっても何も変わらないなら、やらないと諦めていると、実際やった人が一番得をするという何か、ナッシュ均衡か何かで聞いたことがある)

そこで、私たち、あえて名付けるとすると、若いリベラリストは、まあ百歩譲って左派リバタリアンでもいいから、政治的圧力団体なり、巨大投票集団としてまとまる必要を感じる。しかも、上記5グループは非常に強大であり、吐き気を催すようなひどい価値観で凝り固まった連中ばかりだから手強い。

ものすごく連帯して、候補者を擁立し、投票に出かける必要があるだろう。というわけで、その地方政治版みたいなことが2011年春、この小金井市で行われた。

長年小金井市政を牛耳ってきた保守地主層の支持する自公の稲葉氏と、新人で市民グループなどが支持する佐藤氏、橋詰め氏が争った市長選。稲葉を倒すと言うことで、候補者を非自民系で一本化し、擁立するべきだったところ、これが分裂。非自民系がばらけてふたりが立つことになった。この時点で、岩盤のように固い稲葉に負けると踏んでいたが、意外にも小金井市民は良識派が多いのか知らんが、佐藤氏が勝ったのである。

ところが、せっかく革新の市長が出てきたのに、同じ革新のはずの共産党とか、ほかの会派が佐藤氏の仕事をひたすら邪魔するのである。

選挙で反自民で一致団結できなかったのも呆れるが、その後の、ルサンチマンベースの妬みあいも泥仕合で議会はまさに吐き気。

本当にひどいというほかない。既存の政策に不満を持つ人々、ちょっとモノを知った知的な人たちは、基本的に人間が嫌いで、集団で行動するとかもっと嫌い。というわけで、知的インテリ層は選挙のために徒党を組んで、一大勢力を構築することができないという、致命的な弱み、地球にとってもこれは損失だと思うのだが、を抱えているので、今後も原発は再稼働され、相変わらずのメディア、官僚、既得権益擁護のダメ日本が続くだろう。

ただ、『趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)』 を読んでみて、たとえば江戸時代の俳句結社みたいに、趣味を通じて人々が凝集し、政治的な意見表明をしていくという流れは有りだと思う。現代で言うと、コミケに集まる人たちとか、バンドをやってる人たち(あーダメか?)そういう人が積極的にデモなり、投票行動なり行動を起こし、日本をグリーンに変えていってほしいと思う。

はーあ。

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