日本の経済政策はなぜ失敗し続けるのかわかった
経済学者の意見を聞いて、リフレーション政策をとるから、である。要するに国債をガンガン発行して市場にお金をあふれかえらせれば、自動的に人々がお金を使うようになり、需要が刺激されれて(!)、デフレが克服されるというお伽話をやっているからだ。 人が、1996年以降、死んだり、生まれていなかったりしてガンガン減っている。労働者の人口が、7%も減ってしまった。働く人が減っているのに、需要なんて何したって増えるわけがない。マネーは預金になって、しょんぼりと死を待つだけの高齢者に貯め込まれるばかりである。 (破綻した年金をネズミ講式に温存して若者から金を巻き上げれるのではなく)国策としてすべきなのは、高齢者の貯めこんだカネを若者に再分配する振り込め詐欺のほうである。 私は、経済学が、この動画で言われているように、間違った前提(というより、いまとは正反対の前提)から出発していて、いまだに経済学者たちの多くは、その今の時代は通用しない学問のロジックを、現実に優先させていることに、驚きと脱力を禁じ得ない。 その間違った前提は、需要が多すぎて、とにかく供給をいかに増やすか、供給さえ増やせれば、もう物は絶対に、自動的に売れていく、そういう前提である。たしかに、経済学が始まったいまから何百年か昔はそうだったろう。しかし、今は現実がまったく違う。先進国の多くは、供給が需要をはるかに上回っていて、物が売れない。 このブログを読んでいる賢明なる読者にとり、この動画と出会えたことは、今年の最大の収穫になるだろう。 第二次世界大戦前の日本では、やはり今のように、供給過剰になって不景気があった。そこで、帝国主義政策を取って、どんどん植民地を増やして需要を拡大していった。それでアメリカに真珠湾攻撃をイチかバチかで仕掛けて(当時から、失敗するんじゃないかという声はあったがかき消された)、最後は原爆を落とされて終わった。 私が心配しているのは、別にまた戦争が起きることではない。そうではなく、もうだめだとわかっているのに法人減税アベノミクスとか、年金制度改革の先送りとか、国債バンバン発行して公共事業(つまりリフレーション政策)とか、そういう糞なアベノミクスに藻谷氏のようなのが異を唱えようとすると、(ものすごい馬鹿な、もっぱら世襲であり、ほとんどバカな高齢者ばかりから支持されてい