ミュージカル観劇体験してきた、ありがとう

ニコラス・カーの『ネット・バカ』をはじめとして、ネット社会やGAFAによるあらゆるデータやビジネス、人々のコミュニケーションの寡占に警鐘をならす勢力の声は日増しに大きくなってきてはいる。しかし、それ以上の猛烈な力でGAFAが情報技術を進化・拡散させるものだから、一般の人はあらがいようがない。

 今日は生身の人間が歌って踊る様子を3時間にわたって、数百人のほかの人たちと一緒に椅子に座ってみるといういわゆる「ミュージカル観劇」を体験してきた。

 劇団四季の『アラジン』だ。YouTube動画を視聴したり作成したりしている最近の私にとって、このオールドメディア、人類が数百年以上前からあるいは有史以前からやってる興行からどんなフィードバックが得られるのか、興味津々だった。

 結果としては、近年まれに見る上質な体験だった。画面以外の、リアルな世界で行われていることがまずすばらしいし、もちろん、たいへんな競争を勝ち抜いて選ばれた優れた肉体を持つ魅力的な俳優たちの演技も見応えがあった。楽曲もまあすばらしい。すいません、形容詞が多すぎるって日本語入力システムが。うるさいよ、ATOKは。

 問題は一部の富裕層しかこんなの体験できないと言うことだろう……、というか、深夜0時で妻が電気も消さずに寝始めたのでもうやめよう。あとはだいたいこのクーリエジャポンの記事に書いてあるので、各自読んで欲しい(ただ月額1000円近くかかるが)。

「グーグルやフェイスブック、そしてアップルが喧伝した理想郷は完全な嘘だ」
https://courrier.jp/news/archives/152936/
ハーバード・ビジネス・スクール名誉教授が解く「監視資本主義」の衝撃
https://courrier.jp/news/archives/160118/

 一言でいうと、ネットでコンテンツを消費するのはうんざりでもうやめにしたい、もっとミュージカルとかリアルな劇を見たいと思った。たぶん人間の脳がネットで見るのに疲弊するんだろう。こんなのは自明だと思う。

 老婆心だがスマホのチマチマした画面でなにかコンテンツを見るためには、場合によっては月に数ギガバイトのデータ通信が発生する。そのためには、キャリアにもよるが何千円も金がかかる。金の無駄遣い以外の何物でもない。

 先ほどのURLの前項はインターネット界の異端児エフゲニー・モロゾフが登場する(誰? まあいい)。で、ネット社会だと人々がとにかく短気になって気が散りやすくなる。全員私と同じ病気、つまりADHDになる。まったく同感だ。なにかコンテンツを見ていても、画面の片隅に次々別の動画や広告のリンクが表示される。しかも、絶対にそれに興味を持たざるを得ないように、GAFA側が私の視聴履歴からフィルタリングしてそれらを表示するから、気にしないでいることの方が難しい。

 もし、子どもからネットを取り上げるためには、ナニー(家政婦、ベビーシッターの類い)が5人は必要だとモロゾフは言っているがまったくその通りだ。そしてそれができるのは富裕層だけだ。

 GAFAやテクノロジーの進展で、民主主義も資本主義もおかしな方向に向かっていると言わざるを得ない。

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