Minimalismから学ぶ
カーター大統領(たぶん)も警告していた。人々は心を、消費に奪われてしまっている。これは、地球、人類、すべてにおいて害でしかない、と。
私は、半緊縮という、ベーシックインカムへ至る道の階段の第一歩を推しているんだが、理由はミニマリズムの思想と関連がある。
つまり、半緊縮ではなく、富める者だけが富み、そしてあとはトリクルダウンでは格差だけが拡大し、少子化が進む現代ではそれは持続できないモデルだということ。
たとえば現代の金持ち連中がなにをやっているのか見てみよう。グーグル、フェースブック、Amazon、アップル。全部消費者が、正しく健康なテーマに本来は注くべき貴重な彼らの時間を、くだらない消費や短期的利害にかかわること、あるいは他者をおとしめることでカタルシスを得る機会を提供しながら、細々としたガラクタを売りつける消費社会の片棒を担いで金を儲けている。
そして政府はなるべく支出を小さくして社会保障とか公共サービスは最低限にし、「健全財政」をめざさないとたいへんなことになると政治家を脅す。政治家はバカだからそれを鵜呑みにして、ますます庶民を苦しめ、富の流路がスムーズに既存の富裕層に流れるようにする。
私はノーベル賞を受賞したような経済学者や、左派リベラルの経済学者、大物論客の書いた本やインタビュー記事をチェックして、物を言っている。ほとんどが外国のリソースである。みんな、半緊縮でないとダメだっていっている。
一般庶民が、こういう私に、「財源はどうする」とか、「働く気が失せるし税金泥棒が増えるから(半緊縮やBIは)イヤだ」といってくる人もいる。もちろんそれは自然な反応なのだが、残念ながら、「うんこは臭いからイヤだ」レベルの、脊椎反射的反応に過ぎないといわざるを得ない。
そういうバカに向けて、悪いことにポピュリスト政党がどんどん勢力を伸ばしている。何とかこれを反転させないといけない。うんこが臭いとかいっている連中に、いや、国や政治の議論をはじめさせるにはどうしたらいいんだろうか?
ザ・ミニマリズムのメッセージを書いてみよう。
Love people, use things. Because the upset never work.
人を愛せ。物は使え。その逆は絶対にうまくいかない。
この消費社会の中では、人を搾取して、物を買う、人を使って物を愛する。そういうふうになっている。