ガイドヘルパー講習を受講してわかった福祉国家ニッポンの末路

サラリーマンの給与所得が下がり続けているから、ピーピー。
家事育児がたいへんなのにアンペイドワークだよ、ピーピー。
健常者がブログで気晴らしにBIだの再分配だのと、ピーピー。

本当にごめんなさい。不真面目でした。今日はガイドヘルパー講習を受講してきて、まず、冒頭でお詫びをすることにいたしました。だれにか。それはこれまで、ガチで国家にやられてきた何百人何千人もの障がいをもって生まれ、運動に命をかけてこの国の福祉国家を作ってきたみなさまにです。

まあもともと、うっすらと分かっていたことなのだが、福祉国家日本の正体が今日ちょっと分かった。

障害者総合支援法ってのが出来て、障害者の人権状況はここ数十年のあいだに、ゆっくり着実に改善してきている。しかし、1960年代とかは、障がいをもって生まれると、施設にぶち込まれて本人の意思に関係なく、事実上のそこに監禁され、場合によっては子宮を取られてしまったり、もちろん職員からは虐待、セクハラは日常茶飯事。あり得ない人権侵害状況を死ぬまで耐えなければならない有り様だった。

それを、当事者、その家族、志を持つ学生、法曹関係者、市民たちが、命をかけて法律の制定まで闘ってきた。国連の障がい者権利条約も、批准締結した。彼らの運動なくして、はあり得なかった。

その闘い方たるや、壮絶すぎて今日の講義では本当にもう、開いた口があきっぱなし。衝撃的である。私のような非当事者が、冒頭書いたように、こうやってちまちまおもしろおかしくブログなんて書いているレベルは、これはもちろん、運動でも何でもない。いろんな本が出ているから、ぜひ皆さんも、興味を持って調べてほしい。猪野千代子さんとかでググってみたらいいかもしれない。

でですね、なぜ、私がガイドヘルパーつまり、福祉がらみの資格に急に目覚めたのか。これは椅子取りゲームが始まっているからです。なんの? それは、比較的ラクで、まあやりがいがある、ギリ、自尊心を保てるレベルの「人間が出来る」仕事の最後の領域がガイドヘルパーなんじゃね?と思ったから。

AIがいろいろ、仕事持って行ってしまうと思ってます。特に、これまで大卒ホワイトカラーを吸収してきたいわゆる定型的事務労働。福祉の仕事は、ほとんどが非定型で、即応力が必要で、しかも個別的、いろいろなところにバラバラに存在している。まったくAIに向かない。その中でも、ガイドヘルパーは、ちょっと旅行代理店的な、障がいのある人のためのリクリエーション、余暇活動なので、もともと退屈や余暇について哲学的に思索を深めてきた私にぴったりかなと。これは早くしないと、他の人に取られたらまずいと思って資格を取ることにしたわけで。

このガイドヘルパーの仕事、報酬単価について。法に基づいて設置される事業所に所属して、ガイドヘルプサービスを実施する。自治体ごとに報酬体系が決まっている。杉並区、1時間4000円。小金井市、1時間1600円。武蔵野市、1時間2000円。何じゃそれ。

であと、このブログにぜひ書きたかった、今日の講習で得た知識。日本人に迫り来るいわゆる本当の国難! こわいよー。

それは、介護難民が2025年頃から激増して、目も当てられない社会状況になるぞってはなし。一体どういう事態なのか。

まず、人間の平均寿命はだいたい80歳。健康寿命が、だいたい70歳。このふたつの統計数字は、どこでもネットから手に入れられる政府が発表しているもの。なにもおかしいことはないし、ふーんと思うだけ。でも次の引き算をしてみてほしい。

80-70=10

この10ってなにってことなんだが。健康でいられる上限が70歳。死ぬのが80歳。つまり、不健康=要介護状態の期間が、みなさんにひとしく10年あるっていう意味なんだ。

平均ですけどね。

で、2025年になにが起こる? いわゆる団塊の世代のみんなが、75歳以上になるのが2025年。この間のニッポンの現代史で最大の人口ボリュームが、一斉に要介護の10年を迎えるってわけ。

その数7人に1人。

やばすぎだろこれ。私の毎晩皿洗い片付け掃除に45分の比じゃない。

2004年に、ファイナンシャルプランナーの講習を受けたときに、講師が言っていた。2007年には、高齢者65歳以上人口が14パーセントを超える超高齢社会になる。そうすると、少ない現役世代でたくさんの高齢者の社会保障給付を支えなければならないから、たいへんだ何とかしない取って。

あれから15年。ニッポンの少子化は止まらず、政府もたいした施策を打ってこなかったので、2025年の国難がまもなくストレートに利いてくる。

あのーみなさん。消費税上げて、ちょろっと借金返したり、増え続ける社会保障費を何とかしましょうって、これ前から言っているように、単に法人税と所得税下げるためにやったことで、そっちが下がってるから、社会保障給付にも借金返済にもたいして回らないよね。

消費税は死者が出るからゼロにするとして、いち早くこれはもう、金をすってBI、ベーシックインカムしかない。

なんでか。

社会を変えるには、ゲームの流れを変えるには、ルールを変える、法律を変えるしかない。法律を変えてきたのは、社会保障給付で生活していた障がいを持つ当事者たちだった。金がないと、闘えないんでね。一億総プロ市民化しよう。

今まさに、私たちが、当事者になりつつある(つまり要介護になった団塊世代の老親を、最大で4人全力で介護しないといけなくなる)。障がい者たちの闘い方をうちらもやるには、会社を辞めて、毎日毎日、運動(政府や政治家に対する訴え、要求活動)をしないといけない。法律を変えるために出来ることは、団結して行動することしかない。それは運動ともいう。社会運動。もちろん金がないからもらおう。そして時間を全部、費やしていこう。毎日毎日。だから、もう会社になんて行っている暇はないんだよ。いますぐ金をもらって、法改正のために結束しないと行けない、今日は本当にそう思ったし、もちろん、そんなことが、おこるはずがない。

ニッポンおわったわ。

曲はRed Swan。この人たちも、もう50代。

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