結局手間と時間を資本主義から返してもらいたいんです!!

 大西つねきさんがこの動画で言っていることで最も重要なことは、人びとの貴重な時間と労力が、本来注がれるべき「愛のいとなみ」(最たるものが子供に対するケア)ではなく、巨大な搾取システムにより、無意味で理不尽な、そしてたいていは暴力的な、手段が目的化してして年月を経た挙句もはやまったく意味のないような「賃労働」に奪われてしまっている、そういう現代社会が到達した残念過ぎる現在地である。

 彼の言葉は、彼が実践している活動から実体験ベースで出てきており、とりわけ賃労働に従事する男性よりむしろ地域で子育てや短時間労働に従事している多くの主に女性たちの心を打っている。
 彼は、高校の放課後の居場所づくりの活動とか、「ツネキッチン」と称する子ども食堂のような取り組みの中で、自己肯定感が低い子供たち大勢と出会ってきた。
 親からのケアを十分に受けられずに、思春期を迎えると、たいていは自己肯定感が低いままで、自分は生きていていいんだろうかとか、将来に希望を持てず無気力になるなど、悲しいアイデンティティの問題と孤独に向き合うことになる。親からのケアというのは、それほど難しいことではない。親が、子にかけるべき十分な時間のことである。ところが、親の時間は、冒頭述べた大規模な搾取システムにより奪われてしまっている。
 親は、子供のことを心配しながらも、お金のために目の前の仕事に長時間従事しなければならないことが多い。
 お母さん(お父さん)がいつも家にいて、子供とたくさん話をしたり、一緒に出かけたり、スキンシップを毎日できていればもちろん門田はなかった。しかし今は、そのお母さん(お父さん)も「女性活躍」と称する(本当は男性稼ぎ手への賃下げによる家計へのダメージを緩和し株価が下がらないようにしたい為政者と経営者たちの)謀略により、お母さん(お父さん)も家で、子供と一緒の時間を過ごしにくくなってしまった。
 私はサラリーマン時代、子供と妻が家にいて、それがものすごくストレスになった。家に帰ってみて、たいして高くもない給料のために、なんでこんなに子供や妻との時間を取り上げられなければならないのか。全く納得できなかった。それなのに、サービス残業さえ当たり前に強いてくる会社組織。結果として大学卒業後、7年くらいしか勤め人は無理だった。7年のうち、半分以上は編集者で時間が割と自由に使えたので、実質的には3年程度である。
 よく、サラリーマンは石の上にも三年とかいうことが言われる。私に言わせると、時間泥棒に3年はくれてやれみたいな、盗人に追い銭みたいにしか聞こえない。何かの物事を継続することは確かにそれは必要な場合はあろう。3年という区切りも、覚えやすくていいかもしれない。しかし、クソくだらない賃労働にそれを適用するのは全くばかげていて、間違っている。今ならそう断言できる。
 当時は、会社内では喫煙、サービス残業、退社後の上司との飲み会、これは当たり前だった。それを断って、妻が待っているからと家に帰るなんて芸当は、たぶんグレタ・トゥンベリとアスペルガーの仲間たちしかできないだろう(私も仲間なんだが)。
 そういう、あほみたいなことで、子供との時間が減ってしまい、子供の自己肯定感が低いまま思春期を迎えて、ツネキッチンとかでリスカの跡を発見されてはいもう手遅れってなものだ。
 この20年近くの私の人生の結論としては、憲法に立ち返れば、家庭を犠牲に身を粉にして働くというそういう男性稼ぎ手の態度は決定的に犯罪であり、不道徳そのものだということに尽きる。
 その犯罪者の先頭に立つのが安倍首相だ。安倍首相は自分の得票のために桜を見る会に自分の選挙区の有権者を招待した。公職選挙法違反を問われ始めるや否や、尊宅しかしない官僚を動かして証拠隠滅に躍起だ。挙句の果てに、憲法改正を言い出す始末。犯罪の容疑者に憲法なんて改正されてほしくない。法律でお前が裁かれるのが先だって言いたい!!
 定期的に、知的障害のある人と余暇活動の外出行動支援の仕事に従事するようになった。彼らにも人生を楽しむ権利がある。それを行使している。彼らに人生を楽しむ権利は、もちろん、賃労働者にもある。

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