パイが縮小すると起こること

給与所得者のほとんどが株式会社などの資本の出し手が設立した営利企業に勤めている。

資本の出し手の目的(財の最大化)のために雇われている人は、当然のことながらその会社の利益追求の活動に全力を注ぐ必要がある。

ある会社があるマーケットでほかの競合としのぎを削っているところ、そのパイが小さくなると何が起こるか。当然値下げが起こる。値下げするには人件費を削る、不採算資産を処分する、等が考えられる。

この段階ではじめて従業員は、会社が自分の人生のハピネスを増進させることには興味が1ミリもないことに気がつく。

環境が厳しいので従業員各位にもご理解とご協力を、とかいって、株主配当とか、株価はしっかり維持する。気がつくと、株主がごっそり変わっていたりする(会社ごと売り買いされしまった)。

現在、日本の消費者向けサービスのほとんどがレッドオーシャン化している。つまりパイが小さくなってしまい、ぜんぜん企業が儲からない事態である。

何やってもすぐアイディアやビジネス手法はパクられるし、パクられた先で最後は巨大資本に買われてしまう。どうにもむなしい感じである。

そういう場合の従業員の戦略はなにかといったら、もうゲームからの撤退がいちばん心の平和につながる。それはそれでいいが、私は撤退しても暇なだけで、それはそれでつまらないので引き続きゲームには参加したいと思っている。

あまり競争を感じられないような狭い分野で、独自にスキルを蓄積していくといいかもしれない。たとえば、ガテン系の資格だとか、介護系の地味な資格を取るとか、プログラミングとか。それらを全部やる。細々したスキルをたくさん身につけていけば楽しいと思う。じつはこれこれもできるんですよ、って感じでドヤれるし、スキルがあるから何とかなると楽観的な気持ちでいられる。

今の時代、あまり全体のことを考えると気持ちが落ち込んでしまうので、目の前にある、関心が持てる細々したことに没頭してやり過ごすのが案外いい気がしてきた。


このブログの人気の投稿

宮台真司まとめ

悪の秘密ぼっち「ヘライザー」について

哲学入門チャンネルのじゅんちゃん、ゆとりfamのいよ