日本のあたらしい分断、それは緊縮か、反緊縮か?

何を隠そう私もこのブログで、10年以上前はよく言ったものである。「今や日本の国と地方の借金は1000兆円を超える。一人あたりうん百万だ、たいへんださあどうする!」みたな。つまり私も昔は緊縮財政派だった。

しかし日本の借金がたいへんだからどうのこうのという理屈は残念ながら、政府の借金と家計の借金を混同するという、経済学の基礎の基礎に盲目だったわたしが財務省のプロパガンダに完全にやられていたことの証だった。

今はもちろん、大西つねきさんとかの動画を見たり、あるいは本を読んだりして、政府の借金が莫大だから増税したり支出を切り詰めるべきだ!公務員を減らすべきだ!消費税を増税すべきだ!というのがすべて完全に誤ったことであるかを知っている。

日銀と、財務省は違う。財務省はさておき、日銀は分かっている。この動画は最近の副総裁の記者会見の模様だが、日銀が国債を引き受けたり株を買ったりして大丈夫かという記者の質問に「逆に何が問題なのか?いくらまで、いつまでそうするとどうなるのか?」と逆質問でカワしている。

結局、今、緊縮を唱えて国民をどんどん死に追いやっているのは、財務省、政府、一部の間違った政治家、あと御用学者、メディアのほとんどとなっている。つまり、多数派が、間違った政策=緊縮政策を全力で支持しているのである。

こうなると、この国はもはや集団自殺しか待ち受けない新興宗教にヤラれた船長が率いるタイタニックのような難破船で右往左往している様にしか見えない。本当に恐怖しかない。

ただ、この動画見ると分かるが、少なからぬ反緊縮派の人々が、何とかしろと騒ぎ出している。書籍では何年も前からあったが、今やSNSや動画で、反緊縮の勢いは増す一方だ。

若い人がネットを中心に、反緊縮の運動に次々立ち上がっているのはいいんだけれども、何しろ社会の世論を構成するマスメディアや、今の政府与党が反緊縮なのでまだまだ多勢に無勢である。

この動画で三橋さんらにこてんぱんにやっつけられてぐうの音も出なくなっているかわいそうなおじいちゃん(佐々木中央大学名誉教授・行政学)が、じつは世間では圧倒的多数派なのである。

この動画で三橋さんが言っていることは別に想いとか願い、妄想ではなく、日銀や政府が発表している統計情報に基づいたデータである。そういうデータに盲目になり、一般の多数派の人たち(数年前までの私も含めた)は自分の認識が間違っていたことを認めるのが困難だ。だから、この動画における三橋さんのように、反撃に遭う。正しいことを言っているだけなのに、攻撃されてしまう。

つまり、今の世の中で正しい制作を行おうとすると二重の障がいにぶち当たる。ひとつは、財務省や既存メディアの抵抗。もう一つは、すでにそうした大手メディアのプロパガンダにスッカリヤラれちゃって考えをあらためることができなくなっている多数の一般国民(しかももちろん、立派な学者や経営者など、社会的地位のある人だって多い)。

日本のあたらしい分断、それは、リベラルVS保守ではない。緊縮VS反緊縮か、である。

そして、私の立場を言わせてもらうと、私は子どももいるし、今後も日本は国としてちゃんとあって欲しい。そのためには、経済成長しないとダメで、経済成長のためにはきちんと金を刷ってすって刷りまくって、前澤さんみたいにお金をくばりまくらないといけない。ボクに。ボクの家族に。みんなに。アメリカに配るんじゃなくて。

緊縮の人たちに質問したいのは、三橋さんが動画で言っていることと同じで、これだけデフレで上手くいっていないのに、いま、お金政府が出さないとしたら、じゃあうちらに死ねっていうこと? そう、お金に余裕があれば、緊縮論者の椅子も居心地が悪くない。役人の無駄を叩いたり、借金たいへんだよとマウンティングしてれば毎日愉快だろう。私はもう余裕がまったくない。だから反緊縮以外に選択肢はない。ベーシックインカムしかないというのはそういうことである。


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