安倍首相がベーシックインカム導入の地ならしを果たしたことを評価

 

いろいろと批判があり、辞任を求める声も多かった安倍総理大臣だが、私は一定の評価をしている。評価というか、解釈というか。

まず私の立場を明らかにしたいが、サヨクの家に生まれつき、それなりの身分の再生産も享受してきたが、中年期になり子育て育児も経験して思ったのは、結局再分配制度が上手くいっていないので貧困に陥ると本当に悲惨だし、また格差をもたらすのは資本主義経済に原因がある。だからベーシックインカムを導入するほかはもう選択肢はないというのが結論だ。

そして安倍総理という人は、外観上結局MMT的な反緊縮財政で、ベーシックインカムのもとになる「お金」は、日銀に刷らせりゃいいというそういうコンセンサスを確立した。もちろん彼はベーシックインカムのために刷らせたわけではないが、その地ならしをした。つまり、カネがなければ政府が「しっかり」対応する、そのしっかりの意味は日銀にお金を刷ってもらう、チャン、チャン、というわけである。

この評価では右翼とか左翼とか保守革新とかは関係なくなる。だからまあ、左翼的な?私もこういうポジティブ評価になる(後で掲げる本の影響もある)。安倍総理はいろんな事情、特に選挙対策の必要から保守的なことばかり言ってきたけれども、ほぼ実行していない。実行したのはむしろ社会主義的な政策だったり、それどころか計画経済的なことすらやってきた。具体的には、国債を日銀に買い取らせる(本当は銀行が日銀に国債を売る)ことによりお金の総量を増やした。

こういうスキームをじゃんじゃんやって、とりあえず株価を上げたり、非正規ばかりとはいえ雇用を増やしたり、富裕層の資産を猛烈に増やしてきた。さらには、外国人労働者が日本で働けるようにするあれこれの施策を、これは経済界からの熱望にこたえるかたちでやってきた。

つまり、資本主義のいまのスキームのまま、やれることをそこそこやって経済成長のために働いたととりあえずいえる。日銀の副総裁は、金融政策面で、財政政策をしっかり支えていくと言った。これ日銀は政府のやることはどんどん応援するよって言っているのと変わらない。具体的には、政府が金を刷れと言えば、ハイ刷りますと。そういう意味である。

こういう道筋、つまりお金は必要ならあるんだよということを明らかにしたのが安倍総理の最大の功績といえる。株価のため。コロナのため。地方のため。(投票してくれる)高齢者の皆さまの健康と幸せため。お金が必要なら、どんどん、日銀にお金出させることできるよと。分かりやすいし。みんな安心した。

安倍政権の前の「悪夢」の民主党はどうだったか。政府の借金は、国民の借金とばかりに。消費税増税も、こういう負担を将来世代にツケ送りしないために。こういう理屈でお金をケチりにケチり、ぜったいに間違っていることがいまや明らかになっている「緊縮財政政策」に全力で取り組んだ。安倍総理は、緊縮財政性セクが、次世代の負担を無くすばかりか、現役世代の家計に直撃する極悪危険政策であり、先進国はどこも採用していない、日本だけのヤバい政策だと言うことを明らかにした(というか、そういうことがあるという論点を、世論にひろく提出することとなった)。

で、お金を刷ってじゃんじゃんやろうぜベイベー、そのお鉢は、安倍総理の退陣とともに企業や富裕層から、いよいよ私たち庶民や貧困層に回ってくることになる。

え?違う?あれーこの本読んでみてよ。

日本経済の新しい見方



ちなみに、いま野党がごにょごにょ言って、ひとつにまとまれない事態になっている。なんでかというと、票田たる連合の一部のグループは長年の国策だった原発で喰っている会社も多く、そういう人たちからすれば原発ゼロをうたう政治家に票を入れるわけにはいかないと。それでまとまれない。だからここでも、そういうことは争点にせず、ベーシックインカムでまとまればいいと思うのだが。まあもう遅いが。


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