竹中平蔵氏のベーシックインカム論を批判する人たちを批判する

 竹中平蔵氏がベーシックインカム導入、国民一人あたり7万配ったらどうかといっているがいっせいに批判されている。

批判する人たちの主張は、おもに次の2点だ。

  • 7万は少なすぎる
  • 生活保護、厚生年金をなくすのはあり得ない
竹中氏は生活保護、厚生年金も止めて7万にすればいいといったらしい。

私は2004年にファイナンシャルプランナーの勉強をして合格し今も継続教育を受けて、年間1万数千円を上納して資格保持している。それで社会保障とか政府の税金の使途について興味を持って勉強もしてきた。さらには資本主義がポンコツ自動車で、かといって他に乗り移る車もないし、何とか巧くこれに乗り続けないといけない人類の未来も、世界の英知の著作を読んで絶賛共有中なおかつ読んだ本を無料で地域に開放するオープンライブラリーを勝手に作って拡散中である。

この結果、このブログのドメインや表題の通り、もうベーシックインカムしかないというのが私の訴えの結論である。

それで言わせてもらいたいが、かつて、これほど政権に近い人物が、ベーシックインカムを唱えたことはなかった。このこと自体をまずまっすぐに評価し、じっくりと味わいたい。うれしさのあまり、仕事が手に付かないほどである。

不肖私、もう10年以上前からBIを言い続けてきた私にとって、まあたしかに小さい政府を施行する新自由主義者もBIをいうのは知っていたにしても、BIはまずもってその本質は、マネーの再分配の政策だということだ。

つまり、政策である。ここで、ぷっと笑ってしまう。政策というのは、法律を作るための方針のようなものだ。BIには法律の整備が必要だ。ではその法律を作る人はだれ?もちろん国会議員だ。だから、政策の実現には法律を作れる国会議員が必要になる。で、今、BIを批判している勢力の人たちって、たぶん野党だろう。そいつら、私の見立てだと小選挙区制が変わるかなにかしないと政権のバトンはぜったいにやってこない、つまり法律になんか関わることは一切出来ない。無理筋(野党支持は無理筋のおとぎ話と思ったから自民党党員に私はなったのである)。そいつらがポジショントークでBIを批判している。まったく、論外である。それは彼らの永田町就職活動なんであって、国民の幸福とは無関係な話だろう(本項の結論としては、社会のバージョンアップのためには赤ん坊つまり次世代が物心つく前から金を渡す、金=時間だから、彼らが自然によい政策をその余裕を使って生み出し行動してくれることを待つのが意外に現実的なんじゃね?ッテコトー)

BIは、たんに政府支出をケチるための小手先の、たとえば年金や生活保護切り捨てみたいなものではない。

もっと巨大で、コペルニクス的転換ともいうべき、目もくらむような巨大な処方箋なのである。なんの病に対する? もちろん資本主義のだ。

この視座にたてば、厚生年金も、生活保護も、完全に重篤化している。資本主義の病魔に冒され、これらの二つの制度は機能不全となっている。厚生年金は、一部の大企業や公務員にしか恩恵が行き渡らない、それも、今現在の高齢受給者に限り、である。

厚生年金はもうにっちもさっちもいかない。2004年には高齢者ひとりを、7人程度の現役世代が支えていたが、今は2人だ。あり得ないだろうそんなの(しかも昔より給料は減り続けている)。もはや制度を維持するには国債を発行して政府が金を年金原資に充てるしかない(その財源獲得の方法って、結局BIとおなじなんだよね、だから、財源論の立場からいえばBIは、高齢者から若者への再分配になる)。厚生年金をもらえる人たちというのは、じつは国民の少数派であることはぜひこの最後の動画を見て確認してもらいたい。

一方、生活保護もまた、長年の緊縮政策のあおりを受けてスッカリ「けちけち脳」に毒された自治体職員やメディアプロパガンダのせいで、本来享受出来るはずの人たちの20パーセント程度しか利用出来ていない(補足率の低さ)。変な利権(貧困ビジネス)の温床にもなっているし、生活保護を受給してもっと社会に労働力を再生産すべきなのにもかかわらず、まったくそうなっていない。今の生活保護は日本国憲法の条文からの規定にもかかわらず、その理念をまったく活かすことが出来ていない。つまり政府は国民の最低限度の文化的生活を担保しないといけないのに、だいぶその国民の生活が低くなっている気がする。そこまで落ちるだいぶ前から支えないと、もう復活出来ない。つまり労働力としての再生産のためには、もっと早くからカネを配ってやらないといけないのに。

まあだから、竹中氏が言うようにもうこのポンコツ年金や生活保護じゃなくて、憲法の理念にのっとりもう国民全員に最初からカネを配るというBIしかクスリはなかろうよということは批判する余地はほとんどない至極当たり前の主張と私には見える。

あとは結託して金額をどんどん上げていくように、与野党問わず政治運動を展開していけばいいだけだろう。ちなみに、BIでは、こどもの数が多ければ多いほどその家計のインカムは増える。少子化対策にもなろうぞ。

さらにいえば、今金に困って、いわゆる昭和の人生すごろくから外れた人たちは、「車中泊」といって、唯一の財産である自家用車に寝泊まりしている人もいるらしい。こんな悲しいことはないだろう。そういう人たちにももちろん、BIで7万円は配られる。政府は血眼になって受給資格者を探し出し、金を渡さなければならない。

さらにいえば、そういう人たちは生活保護を申請すればいいじゃないかと言えるかあなた。彼らにだって親戚やあるいは家族がいて、生活保護を申請出来ない事情があるのかもしれない。生活保護はたぶん、その申請の壁が制度の欠陥と不全をもたらした。BIは生まれただけでもらえる金だ。この国に生きているだけでもらえる金。つまり申請も審査もない。

BIは人類の進化の一つの形態だと私は思うのである。新自由主義がどうのとか、親戚に顔向け出来ないとか、そういうこといいだす赤ん坊はいないだろう。赤ん坊はおぎゃーと泣くだけだ。生まれてきたら7万円。

この人は私と同い年です。彼を嫌う人は多いんですが、こと、ベーシックインカムについては(別にそれに限らないが)、私は彼にとても共感する。ネットでいろいろと浅い情報だけを(しかもレコメンド機能で好きなものだけを)見て、何かものを知った気になり、思考停止して本も読まなければ行動もしない人たちは彼を嫌うと思う。しかし彼は、そういう人にも福利がゆきとどくように考えているように、少なくとも私には見える。

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