大阪都構想の住民投票が行われるらしい。 私は都民なのでまったく関心が持てないが、維新の会というのは申し訳ないが残念な印象を持っている。所属議員の舌禍事件とか、男尊女卑っぽいとか、差別的だとかあれこれ。 ただ詳しく知らない、知り合いがいるわけでも無いので何も言わないに越したことはない。最近、大阪都構想に反対する人たちと、賛成する人たちの訴えをチョロッと読んでみて思ったことをまとめたい。 面倒なのでまとめると、反対派は、市を廃止して特別区に分けることのメリットはまったくないという話。単に、維新の会の政治的プロパガンダに過ぎないというわけだ(冷静に考えると野党が党勢を伸ばすために何でもかんでも政治の材料にするのはまったく自然である)。 賛成派、特に橋下徹さんの話は、前野知事時代の大阪は公務員天国で、腐敗がひどかったというもの。家族も命を狙われるほどの緊張感のなかで一生懸命改革をして、やっとよくなってきたと言っている。それは分かる。おつかれ様。ただ、それと大阪市を廃止して特別区に分ければ財政も改善して(なんとこれは完全にフィクションというか、単なる「夢」だが)成長出来ると言ってる。そんなのは因果関係として成り立たない。 結局、既得権を持つ人たちと、それを奪おうとする人たちのせめぎ合いが政治の震央であって、その様子をプロレス仕立てにして面白がっている市民がいる。そういう感じがしている。悪者を設定してはこてんぱんにやっつけて面白がる(あとで分かったが格差に乗じてとてつもなく巧く集票してのし上がる政治集団、それが維新、いちばん最後に「分かった動画」掲載)。 日本の政治的な成熟が諸外国に追いついていないという話じゃないのか? 橋本維新の会の功績(大阪の行政改革)は一定の成果をもたらしたのは間違いないだろう。ただ、それはそれだ。それはもう終わった話しである。これから、よりよい社会を作るのに、どういうビジョンがあるんだろう? 私に言わせると、一地方公共団体がどうのこうの出来ることはないと思う。人口減少するのに、何か行政の改革をすれば成長出来るなんてのはもう完全に嘘っぱちなのに。 結局橋本さんがやったことは、日産自動車の立て直しでゴーンがやったみたいな、コストカットと人減らしなんじゃないのか? そうやって、行政サービスはたしかによくなったし財政もまともになったかも試練が、その地域に暮らす