空気は作られる


村本由紀子「社会の空気と個人の心」ー公開講座「氣」2019をぜひ見てほしい。

多元的無知というのが生成されることが分かっている。その結果、サービス残業、いじめ、学生の飲酒などなど、個人のレベルではイヤだな、おかしいなと思っていても、他の人がやっているから、とか、他の人から妙なやつだと思われたくないから、といった理由で、間違った判断をすることが実験などから明らかになっている。

となると、やはり憲法改正という極めて重要な集団的意思決定で、メディアをつかって電通などが作る広告をしてもよいっていういまの状況はもうまったくもってまずいとしかいいようがない。

クライアント(多分自民党とか)の要望を実現するために、電通はこういうことをもちろん分かった上で、「空気」を作っていき、憲法だって改正するしオリンピックだってどんどんやるんだろう。何だってできるって思っているんだろう。

私の希望としては、しかし、王様の耳はロバの耳と叫ぶ子どもが近年非常に殖えていると言うことだ。YouTubeなどのあたらいいメディアが力を持ってきて、電通が空気を作るのはかつて無くむずかしくなっているのではなかろうか? 甘いかな。

私はあくまで、空気を読まないで、ダメなものはダメ、おかしいものはおかしいと叫び続ける人生を喜んで引き受けてきたし、これからもそうでしか生きられない。いつまでも、空気を読まない子どもでいよう。

繰り返しになるが、空気というのはそれがあると都合がいいと思った資本や、その意を汲む政治勢力が巧妙に作り出しているものに他ならない。

なお、だからといって、単にいまの圧倒的な多数を占める空気にただひたすら●●する、まあ想像力豊かな人たち、つまり陰●論のみなさまの御訴えに味方できるかというと今の段階では残念ではあるがちょっとここでは書けません。

大切なことはやっぱり読書、偏差値とは関係なく、生涯教育とか大学の講座、色々見ていくってのがいいのかも知れない。無料で動画を見られる。あとは良質な仲間集団、コミュニティに入っていることも大事かも知れない。そうしたことで培われる判断力が、空気が正しいものなのか、そうじゃないものなのかを判断するのに不可欠な知識を育てる。

私たちは、たしかに、メディアによってあるいは社会集団の中である種の空気が作られることがわかった。では、作られた空気が全部まずいかっていうとそうではないってことを、個別具体的に是々非々で判断する必要があるってことだろう。

今は、コロナウィルスはワクチン接種が大事だという「空気」は確かにある。政府だって宣伝している。ワクチン接種をしてくださいって。その空気が作られたものだからといって、ワクチンはダメだ、危ない、けしからんってなるかっていうととならないだろうって話。現にワクチン接種済みの国民の数がある閾値を超えると、感染症罹患者の数が激減していることは英米など主要国の統計から明らかだ。

空気が全部間違いとはいわない。政府が全部間違っているともいわない。LGBTの法案だって(外圧からとはいえ)あの自民党のなかに法案を通そうとがんばっている議員もいたり。

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